仕事が全部ぶっ飛んでから、はや2か月半。
選考外を繰り返すこと30件以上、やっと短期のバイトにありついた!
それも、広い会場で200人のスタッフが一斉に作業をする大量募集のお仕事。
こんな感じのイベントっぽい仕事、実は私にとっては全く悪くない、というか始業前からかなりウキウキしていた。
繰り返すようだけれど、私、大型団体旅行やイベントが専門。
なので、何だか生業の現場に戻れるみたいな気分で嬉しかったのだ。
なものだから、今日初日、現場に向かいながら、
「きっと初日の午前中はブリーフィングして作業分担ごとに分科会だな、
で、お昼休憩を挟んで実作業は午後からだな」
などと、勝手な妄想をしながら集合場所に向かっていきました。
集合時間は8:30、場所は、指定されたJR駅改札出口。
スタッフが看板持って待っているという。
「200人も改札出口で集合させて大丈夫なのかな」と、イベント屋根性で懸念する。
改札出口は、もうすでにワチャワチャ大勢の人が集まっている。
「看板はどこだ??」
でも看板持っている人が見えない、「あー、どこにいるんだよ、誘導員」
と探してみたら、居た居た!
A4の小さな看板を持った誘導員が人混みの中で、何か言っている。
が、全然聞こえない。と、人々がぞろぞろ移動し始めた。
人数が引いたので聞いてみると、ここではなく会場に行けとのこと。で、私も人波について移動する。
頭の名で、ケチなイベント屋根性が顔を出す。
「だったら事前の集合案内メールに、”改札出口に誘導員がいるので、その指示で会場に向かってください”って書けばいいのに」
「第一、看板の文字フォントが小さすぎ。あの文字数ならフォントサイズ上げて2段書きだよ、普通は。それに矢印書かなきゃだめだよ」と、歩きながら心の中で対応の仕方を批評する。
いや、だめだ、だめだ。そんなことを考えては!
今回、私は200人のうちのスタッフの一人なんだから、つべこべ考えずに指示に従おうと会場に向かう。
だだっ広い会場に200人がブロックに分かれて着席して、やっと全体説明が始まった。
でもちゃんと聞いているんだけれど、何だか業務主旨が飲み込めない。
「みんな、理解できてるんだろうか? もしや、モヤっとしているのは私だけ?」
まっ、いいや。後で質疑応答があるだろうから。
と思っていたら、そのまま全体説明終了。
ブロックごとの業務説明になってしまったのだけれど、
このブロック説明会で私、ちょっと飛ばしてしまいました(反省)。
だって、説明の声が聞こえないし、作業内容の主旨が全然まとまってないんだもん。
第一に、200人が全員会議机について座ったまま、1ブロック40人くらいの複数の説明会を、同じ場所で一斉にやるってこと自体にムリがあるだろ。
できる限り席を前に詰めて、懸命に耳傾けて聞こうとするのだけれど、あちこちで説明する生声が被って、もう、何がなんだか???
さらに、私のブロックで説明する女性の声は、かなり小さい。
あー、ダメだ、最初の作業説明から聞こえなかったら、仕事にならない。
それで、マニュアル説明の途中で、堪え切れず、
「すみません、確認させていただいて良いですか」
と手を挙げて、聞こえなかった箇所を言ってみた。
周囲の目がこっちを向く。でも、マニュアルの中身は確認しなきゃと納得する。
続く実作業の説明も、声が後ろまで届いてこない。
加えて、業務説明が細部から話が始まって、業務の目的とポイントが分からない。
またしても、イベント屋根性がムクムク頭をもたげる。
「みんな、何で黙って聞いているんだ?」
「だめだよ、このまま進んでは。分からない説明は、勝手な理解のもとだよ!」
「それ、一番、危険だよ」
で、また、手を挙げて聞く。
次に、立ち上がって聞く。
そのうち、我々のブロックの作業内容を、大きな声で要約する。
不備チェックする際の例を挙げて、確認する。
そして、何回も挙手と起立を繰り返し、はたと、周囲の目に気が付いた。。。
「しまった、ここは私が仕切る現場じゃない!」
「まずい、ここにいるのは私のスタッフじゃない!」
お昼休みに、他のスタッフさんから浮いたことに気づいた私は、
「きっと、みんな私のことを変な人だと思っただろうな」と、急に小心モノと化し、
午後は、小声で、腰を低く背中丸めて、皆さんに溶け込み目立たぬよう仕事をし、大いなる反省の中、自宅に帰ったのでした。
添乗員やイベント屋は、みんな声が大きくて、良く通るんです。
久々に現場にいるような気分になって、つい飛ばしてしまったんだと思います。
でも、大人数のイベントは、始めにちゃんと共通認識をするのが大切なんです。
今日、確認いっぱいしたから、明日は大人しいと思います。
だから、皆さん、明日からも、どうぞよろしくお願いします!!!