彩のChii-Kura記~☆

猫と小さく暮らす旅行業アラフィフの独り言

【奥秩父・両神山】秩父の霊峰両神山への誘い・前段です

地味な印象の埼玉・奥秩父の山ですが、

そんな秩父の山の中に、「百名山」に名を連ねる名峰があります。

 

その名も、「両神山」(りょうかみさん)

ずっと行きたいと思っていた両神山に、9月末、1泊2日で1人山旅へ。

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何回も沢を渡り、岩場を登り、辿りついた頂上は絶景でした。

そして、

1人なのに何故か、喋り笑う場面がたくさんあって、地元の人たちが本当に良い。

あまり楽しかったので、その振り返りを何回かに分けて書いていきます。

まずは、その前段です('ω')ノ

 

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念のために、「百名山」とは、

今から55年ほど前(1964年)、

文筆家で登山家だった深田久弥が書き綴った随筆集「日本百名山」に選ばれた100座のことです。

この山を制覇したいと思う人はとても多くて、

かくいう私も、百名山が標された日本地図を広げて、登った山を一つひとつ塗りつぶしています。

 

実は百名山の全山制覇は、かなり大変です。

それも、その山々は日本全土から選ばれていて、

北端は北海道の利尻岳、南端は、あの屋久杉で有名な屋久島の宮之浦岳まで。

制覇するには、長い日本列島を北から南まで踏破しなければなりません。

 

そして、そのほとんどは日本各地の山塊、山脈を代表する名だたる山々ばかり。

中には、筑波山茨城県にあります)のような低山もありますが、

私自身は、ルート難易度が高すぎて、すでに登頂を諦めている山が何座もあります(涙)。

 

ちなみに、今では色んな百名山があって、

たとえば「花の百名山」とか「●●(地名とか県名)百名山」とか、

更には「二百名山」「三百名山」まであるのですが、

百って単位が、なんとなく切りが良く、目標にしやすいんでしょうね。

 

でも、なんといっても国土の7割が山地の日本列島、

実際は、眺めてよし、登ってよしの山は「星の数ならぬ、山の数ほど」あって、

個人的には、あまりこの「××名山」の名称にこだわらずに、登りたい山に登っています。

 

 

埼玉県にある唯一の百名山両神山

実は埼玉にはもう一座、雲取山(2017m)があるのですが、東京と埼玉にまたがっているので、埼玉にある山といったら両神山だけになります。

場所は、埼玉県秩父郡小鹿野町(おがのまち)と秩父市の境目に位置し、

奥秩父山塊の北部、標高は1,723mです。

それでも標高から想像するよりも、なかなか手ごたえのある登り甲斐のある山です。

次々と、沢や鎖場、岩場があって、まったく飽きることなく登ることができます。

 

実はここ小鹿野町は、日本に数少ないクライミング聖地のひとつ。

岩を登るクライマーたちが大勢やって来る地です。

標高が低くても、まるで恐竜の背のような岩壁がアチコチにあって、中でも二子山は有名です。

岩が砦のようにそそり立ち、のこぎりの歯のような山姿の両神山も、それに負けず劣らずです。ここを登っていくのが本当にスリリングで楽しい。

 

名前の由来は日本神話?霊峰「両神山

何といっても、名前が神秘的だと思いませんか?

名前の由来は色々あるようですが、「イザナミ」「イザナギ」の両神をまつっているから、両神山という説があります。

日本古事記の話は西日本(出雲・島根とか、宮崎)を思い浮かべますが、

この埼玉の地にも、神話の神々の名が出てくるのは、なにか気恥ずかしい感じですが、

秩父は古来から山岳信仰、修験の場でしたから、イザナミイザナギでなくても、

何かしらの神様に結びついているのは頷けます。

 

登山道には、見落としてしまいそうですが、

苔むした石仏や石碑がひっそりと、ここあちここにあります。

それらに一礼をしながら、手を合わせながら登るのも、平和な気持ちになります。

 

今、10月。

旧暦10月は日本全国の神様が出雲にお集まりになる月です。

今年は、11月がそれにあたるそうですが、この埼玉の地からも、神様たちが出雲へお出かけの準備をしているのかもしれません。

 

埼玉の秘境の地?アクセスは悪いが温泉は良い

埼玉の中にあるのに、なかなか行けなかったのは、

公共交通機関でのアクセスが、恐ろしく悪い。

私自身、埼玉に住んでいるにも関わらず、電車での日帰りが難しいです。

 

それで今回は、前泊をして登ることにしました。

前泊は「国民宿舎両神荘」

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ここに1泊して、翌日朝から両神山に登り、その足で帰宅する計画です。

両神荘は、お世辞にも立派な施設とは言えませんが、

西武秩父駅からバスで50分、薬師堂バス停から徒歩5分の場所は便利です。

そして、翌日の両神山にも登山口の日向大谷までバスで行けます。

 

加えて、温泉がある!

両神温泉は、柔らかい肌触りの優しい温泉です。

山の景色を眺めながら、のんびりとお湯に身を浸ると体中の疲れが蒸発していくよう。

 

実は、この日、急遽、予定変更して、薬師堂バス停から一山登っていました。

 

四阿屋山(「あずまやさん」と読みます)標高は772m

 

バス停から往復3時間で戻ってこられる山ですが、最後に鎖場があり、ここもなかなか楽しい。

 

なので、汗だくの身体に、本当に温泉の湯が沁みて、沁みて。。。

風呂上りのビールが、お腹に浸みて、浸みて(笑)

 

と、ざっと振り返りの前段をお話しました。

で? これで? いったい何だって感じですが、

登山やその時々の諸々は次に続けますので、しばしお待ちを!

 

※すみません、これ書き終えたら、また山に出発します。

なので、数日お待ちを!でした💦