彩のChii-Kura記~☆

猫と小さく暮らす旅行業アラフィフの独り言

【栗むきは栗の心で】祖母直伝?上手にできない時のオマジナイ

秋、スーパーに季節ならでは食材が並ぶのを見ると、なんだか買いたくなります。

秋は特に、甘い果実についつい目が行く。

 

葡萄に、柿に、梨に、そして栗、どれも美味しそう♥

 

秋から冬へ植物たちは、

寒さに負けないように体の中の糖度を上げて自らを守ります。 

まるで、人が重ね着をするように、甘さというコートを着込んでいく。

秋の食べ物が美味しいのは、そんな植物の力がぎゅっと詰まっているからですね。

 

先週、奥秩父の山を歩いた時、森に栗の毬がたくさん落ちていました。

 

毬=イガ

栗の実を覆うトゲトゲ・イガイガの殻のことですね

 

山の動物たちは、この毬の中の栗を上手に食べているようです。

そういえば、埼玉の奥、秩父の山には鹿がたくさんいるんでよ。

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3年前、2017年の秋、

西暦年と同じ高さの山に何が何でも登らねばと、

晩秋の雲取山(標高2017mなんです)に登ったとき、

ふっと山の斜面を見上げたら、十数頭の鹿の群れがこっちをじっと見つめていて、

目を合わせないように、ドキドキして通り過ぎたことがありました。

 

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話が逸れましたが、

 

先日、今年初めての栗を茹でました

茹でる前に、水洗いして一晩水に浸し、

水に塩を加えて、30分くらい時間をかけてゆっくり茹でます。

 

1人暮らしなので、量はほんの少しですが、

それでも、ツヤツヤと飴色でコロンとした栗は、触れてて何だか楽しい。

 

水に浸す理由は、

虫が出てくるとか、鬼皮が柔らかくなるとか聞きますが、

私は、虫が出てくるのを見たことはありませんし、

皮も、うーん、剥きやすいんでしょうか?って感じです(苦笑)

 

茹であがった栗は、すぐに剥かず、そのまま湯の中にしばらく置きます。

そうすることで栗の灰汁が抜けていきます。

熱湯が冷めたら、水気を切って、さあ、むいていきます。

 

栗は食べたし、むくのは難し

まずは包丁のお尻の方で、尖った頭の部分を小さく落とし、

包丁の下角をそこに差し込んで、剥ぐようにむいていくのですが、

これが、本当に手ごわい。

 

外側の硬い皮(鬼皮)をむくには力が要るので、

指を切らないように気を付けながら、少しずつむくのですが、

だんだん手が痺れてきます。

そして、その後の薄い渋皮。

今度は、少しずつ、削ぐようにむくのですが、

ちょっと力が入ると、ホロっと栗が割れてしまう。

 

あー、ダメだ。

もう、手、痛いし、ボロボロ壊れちゃうし、

第一、イラっとするわ!

この栗むき作業。

 

栗をむくには栗の心になって

そんなふうに、祖母が言っていたようなこと、思い出しました。

もともとの彼女の言葉は、栗じゃなくて糸。

 

「糸をほどくには、糸のような心になって」

 

こんがらがった糸が解けない時、オマジナイのように言っていたものです。

 

その応用編が、

「〇〇するときは、〇〇のような心になって」

そして、秋の栗むきの時は、栗の心になってと言われたのでした。

 

もう20年以上前に他界した祖母。

栗の心ってどんな心?って、聞いておけば良かったな。

そうしたら、もっと、上手に栗、むけたかも。

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だいぶ壊れちゃいましたが、やっと皮がむけました。

むいた栗は、もう一度、茹でて灰汁を煮出し、少し甘く煮詰めます。

時間かけた割には、これっぽっちですが、

やっぱり、栗って美味しい ( #^.^#)!!