ストレス=何かに精神的に圧迫されたり、気持ちが張りつめること
ストレス、メンタルヘルスという言葉、最近では普通に聞くようになりました。
少し前までは、ストレスとは自分の心を強く持って克服しなければならないものといった感じで、ネガティブなイメージが先行していましたが、
現在では、ストレスとは、日常の中で当たり前に起こる変化に心が即応できない状態と位置付けられてきています。
ストレスが起きるのは、単に疲労や不安だけではなく、嬉しいことや期待感、頑張ろうとする意欲にも起因することと認識されています。
私も、自分はストレスは感じにくいとずっと思いこんでいましたが、そう思って頑張っていたことが「実はストレスだったのでは?」と最近思うようになりました。
案外、自分が思っているよりも、人の心は痛みやすいものなのかもしれません。
ストレスを感じる心の状態
これは個人的な意見ですが、気持ちが揺れ動いて落ち着かない時は、
・胸が締め付けられるような感じで意味もなくドキドキする
・疲れているわけではないのに、昼間から気力がなく怠さを感じる
・広い世界の中で、自分だけがポツンと独りでいるような気分になる
・睡眠が十分ではないと分かっているのに、深夜2時、3時でも眠れない
そんな感じで、生産性どころか生活することすら危うくなってしまう。
そうすると余計に何もできなくなり、できない自分が嫌になって、更にネガティブ思考のループに陥ってしまい、もっと何もできなくなります。
ストレスを軽減すること=気持ちの振り幅を緩やかにして、傷んだ心を回復させる
ささくれて痛んだ心を修復する方法としては、ストレスの原因に繋がることから離れて、何か違うことに集中することです。
趣味に没頭したり、面倒なことは考えずにフィジカルに身体を動かしたり。
今年のコロナ禍の中で、多くの人がランニングをしていたのもその一つ。
でも、そんな没頭できるほどの趣味を誰もが持っているわけではないし、
普段から習慣にしていないウォーキングやランニングを始めても、すぐには瞑想の域には届きませんよね。
ストレスを解消するために何か趣味をやらなければ!と思うことが、逆ストレスになったりして、それこそ本末転倒になってしまいます。
心がダメージを受けて傷ついている状態なら、そこに負荷を掛けるのではなく、心地よく感じられることで、不安定に揺れる心を平にして、自然と回復させてあげるのが良いのかもしれません。
植物の持つ癒しの力・金木犀とか。。
我が家はマンションですが、1階のここを選んだ理由の一つは庭があること。
それも庭をコの字に囲む生垣が、金木犀、秋を代表する香りの木です。
ここ2,3日で一気にオレンジ色の小さな花がびっしりと咲きました。
窓を開けるだけで懐かしいような甘い香りがしてきます。
金木犀の匂いをかぐと、子供の頃を思うのは不思議ですが、秋の運動会や遠足、写生会など、外での思い出と繋がって懐かしく思うのかもしれません。
懐かしい記憶が金木犀の甘い匂いと一緒になって、庭に出るだけで心が楽になります。
ローズマリー、セージも優秀なセラビスト
ローズマリー、セージはどれも、シソ科の植物。
料理ハーブとしてだけでなく、植物自体が香りのセラピストです。
ローズマリーは、細長い葉を持ち、薄紫色の小さく爽やかな花が南仏を思わせる植物。
育つと小柄な人の背丈くらいになり、爽やかな香りを放ってくれます。
時々、気持ちが落ち着かないと、夜、庭でローズマリーの繁った枝たちを抱えます。
そうすると、力強い清涼感のある匂いが、高ぶった熱のある心を静めてくれる。
セージは、種類が豊富でとにかく強い。
我が家ではメドーセージ、サファイヤセージ、チェリーセージなどなど。。
手入れが悪いせいか花付きはイマイチですが、葉っぱは元気でどんどん育ちます。
背丈の低い生い茂ったセージの繁みを手で撫でると、スパイスのような少し癖のある芳香が立って、触れた手から身体全体を癒してくれます。
夜、暗い庭で、流れる雲と月を見上げて、彼らが持つ香りを吸い込むと、澱が溜まった心の換気ができて、穏やかさを取り戻せる、そんな気がします。
自宅に植物がなくても、きっと付近の道沿いにそんな植物たちがいるでしょう。
猛暑が過ぎて、秋は植物が元気に育つ季節です。
ちょっと足を止めて深く呼吸をしてみたり、夜、そっと触れてみたりしては?
朝晩、涼しくなってきました。夕方の雲の形もすっかり秋空です。
植物たちは、これからが冬に向け実りと回復の季節、
そんな植物の力を借りる日々です。
PS.
家主(私)の回復が分かるのか、同居の小雪(猫)も最近、さらに庭好きです