彩のChii-Kura記~☆

猫と小さく暮らす旅行業アラフィフの独り言

【ちゃんとしている人、していない人】制約のない暮らし

今日、6月最後の水曜日。

平日だというのに、Amazon Prime Video で連ドラを5時間も見続けてしまった。

全く蛇足な話だが、カタカナでビデオと打とうすると、ついVideoのVから打ってしまう。すると、ヴィデオと変換されてしまって、毎回、気持ちが悪い。(私だけかな)

ならばと、最近、そういう単語は最初から英字で打つようにしている。全然、話のタイトルとは関係ないけれど…

 

話を戻して、見た連ドラは25年前の、

愛していると言ってくれ

常盤貴子豊川悦司主演の恋愛ドラマ。

主題歌はドリカムの代表曲「Love Love Love」。

リアルタイムで見ていた時、聴覚障害のある主人公(トヨエツ)の表情だけの演技と、手話の指先が見惚れるほど美しいと思った。

 

先月はコロナ禍でTV各局の撮影が止まったせいで、懐かしいドラマが多数再放送されていて「愛していると言ってくれ」もその一つ。日曜日の午後に1回3話ずつ、計4回放送されていたのだけれど、後半を見逃してしまい、今朝、何故か急にそのことを思い出して、見たくなったのだ。

それでとりあえずAmazon Prime Videoで検索してみたら、ありました!

そのままソファに座り込み5時間、見逃した後半を無事、最終回まで見切りました。

 

その間、一時停止ができるので、洗濯機を回し、猫のブラッシングをし、冷蔵庫にスパークリングワインを取りに行き(つい昼から飲む)、

巻き戻しができるので、良いセリフやシーンを2度見し、最後は、緩い涙腺をタオルで押さえ、タメ息で終了し、時計を見たら午後3時…。

最後まで見終わって、完了気分で終わったのだけれど、今日もまた、あってもなくてもどうでもいい一日を過ごしたことに気づいたら、なんだか凹んだきた。

こんな無駄な一日を過ごすくらいなら、県跨ぎの移動も解除になったことだし、業界応援のつもりで、どこか近場の観光地にでも出掛けて行けばいいものを。

思えばこの2か月、何日、こんな無作為な日を過ごしているだろう。

 

ドラマでは、二人の偶然の出会いから別れまで、様々な事件や胸キュンの恋愛が繰り広げられる。で、その経過時間は、夏の数か月間。

短い期間で、たくさん過去や将来に向き合い、誰かを想って愛し合って、答えを出しているドラマと、家から1歩も出ずに昼飲みしている自分…。

 

バカか?私、ドラマと比較して何になる?

ドラマと実生活、重ねても意味ないだろ!

 

そうなんだけど、なんだかドラマを映すテレビの中に鏡があって、その鏡がテレビ前に座ったままの自分を映して、見たくないのに、自宅に籠っている自分を見せつけられたような気分になる。

家庭があったり、仕事していれば、こんな無駄な日を過ごしたりしないんだろうな。

 

ちゃんと結婚していて、夫がいたり子供がいたら、と思う。

そうしたら、昼から5時間もワイン飲んで連ドラ見続けるなんてことはないんだろう。

ちゃんと家庭を持っていたら、この時間は、夫や子供の身の回りのことや、晩ご飯の献立考えたりしているはずだ。

結婚してなくたって、ちゃんと正社員で働いていたら、昼間は会社にいっているし、リモートワークだって業務時間内でテレビなんか見ていない。

 

「ちゃんとしていれば。」

 

ちゃんとしている人には、恒常的にやらなければならないことがあるんだ。

朝やること、昼やること、夜やること。

一日の時間帯をちゃんと意識して過ごしているのだろう。

もし私が、家庭を持っていたら、子供がいたら、と、想像する。

子供の明日の準備とか宿題のチェックとか、夫のシャツのクリーニング出さなきゃとか考えながら、その隙間のような時間でドラマを楽しんだり、家族旅行の計画を練ったりするんだろうか。

 

私はちゃんとしていないってことかな。

こんな何の制約もないきままな暮らしをしているってことは。

ちゃんとしていないから、家から一歩も外に出ないまま、朝、猫にご飯をあげただけで、洗濯を2回しただけで、他は何も建設的なことはせず、夕方になってしまうんだ。

 

そもそも、「ちゃんとする」とは、どうすることなんだ?何かの、誰かの役に立つってことか?何かの任務を負って暮らすってことか?帰属するってことか?

そんなことない?、よな。

 

自由で制約なく暮らすって、何が正で何が誤なのか、その曖昧な境が、さらに分からなくなる。

そして、こんなネガティブな思考の淵にズブズブとはまっていく。

ちゃんとするって、じゃあ、どういう生き方をしたらいいんだ?と6月の終わりに力なく思う。

あぁ、そんな禅問答まがいなことを、グジグジ考えるより、取り敢えず寝た方がいい。