彩のChii-Kura記~☆

旅行・イベントを仕事に猫と小さく暮らすアラフィフの独り言

【観光業の緊急事態解除はいつになるのか?】訪日旅行・海外旅行業者の視点

先日、5月25日新型コロナによる「緊急事態宣言が全国で解除」となりました。

日本人の自粛要請に従う協力意識、マスク手洗いを励行する清潔感、娯楽・飲食店を始めとするさまざまな施設の多大な犠牲を伴う閉鎖閉店、それらにより得た感染拡大防止の成果による解除です。

海外諸都市のような強権的ロックダウンなしで、ここまで感染拡大を抑えられた日本。

やっと少しずつ生活が戻ってくるのは、一つ闇を抜けたような気持ちになります。

決して予断せず、第2波、第3波を引き起こさない警戒は引き続き必要ですが、今回の緊急事態宣言の解除は、特効薬・ワクチンが実現化しない中で、感染防止対策のみで事態を沈静化し、コロナウィルスと共存しながら、社会経済を回していこうとする日本の「経済再開宣言」と言えるでしょう。

 

 しかし、この「宣言と解除」は日本国内に向けてのものです。

日本国内に向けての緊急事態宣言なので、当たり前のことですが、解除されるのも日本国内に関することのみ。

海外からの訪日外国人の受入れや海外渡航を手配する観光業は、「宣言以前から緊急事態」であり、「解除後も何も解除されない」ないのです。

・外務省海外安全情報レベルとは

外務省のHPには海外安全情報というサイトがあります。そこに渡航の判断基準として、世界の各地域の危険度がレベル表示されています。

ほとんどの旅行会社でツアー催行を中止するのは、レベル2からです。

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  • 「レベル1:十分注意してください。」
    その国・地域への渡航,滞在に当たって危険を避けていただくため特別な注意が必要です。
 
  • 「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」
    その国・地域への不要不急の渡航は止めてください。渡航する場合には特別な注意を払うとともに,十分な安全対策をとってください。
 
  • 「レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)」
    その国・地域への渡航は,どのような目的であれ止めてください。(場合によっては,現地に滞在している日本人の方々に対して退避の可能性や準備を促すメッセージを含むことがあります。)
 
  • 「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」
    その国・地域に滞在している方は滞在地から,安全な国・地域へ退避してください。この状況では,当然のことながら,どのような目的であれ新たな渡航は止めてください。

 

 

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・旅行会社の緊急事態は3月25日から始まった

日本政府が日本邦人に対して全世界への渡航自粛(レベル2:不要不急の渡航は止めてください)を発出したのは、緊急事態宣言発布前の3月25日。

この時点で旅行業界は、実質に緊急事態となりました。

現在は、ほとんどの地域がレベル3です。

以下ののページのMAPで、各地域をクリックしてみてください。

ほぼ、全世界がレベル3の紫色に塗りつぶされていることが分かります。

海外旅行を企画催行することもまだ全くできない状態にあるということです。

https://www.anzen.mofa.go.jp/riskmap/

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【レベル3:(渡航中止勧告)(レベル引き上げ)】

(アジア)インド,パキスタンバングラデシュ

中南米)アルゼンチン,エルサルバドル

(欧州) キルギスタジキスタン

(中東・アフリカ)アフガニスタン,ガーナ,ギニア南アフリカ

【レベル3:(渡航中止勧告)(継続)】

(アジア)インドネシア,韓国,シンガポール,タイ,台湾,中国,フィリピン,ブルネイベトナム,マレーシア,モルディブ

大洋州)オーストラリア,ニュージーランド

(北米)カナダ,米国

中南米アンティグア・バーブーダウルグアイエクアドル,コロンビア,セントクリストファー・ネービス,チリ,ドミニカ共和国ドミニカ国パナマバハマ,バルバドス,ブラジル,ペルー,ボリビアホンジュラス,メキシコ

(欧州)アイスランドアイルランドアゼルバイジャンアルバニアアルメニアアンドラ,イタリア,ウクライナ,英国,エストニアオーストリア,オランダ,カザフスタン北マケドニアキプロスギリシャクロアチアコソボサンマリノ,スイス,スウェーデン,スペイン,スロバキアスロベニアセルビアチェコデンマーク,ドイツ,ノルウェーバチカンハンガリーフィンランド,フランス,ブルガリアベラルーシ,ベルギー,ポーランドボスニア・ヘルツェゴビナポルトガル,マルタ,モナコモルドバモンテネグロラトビアリトアニアリヒテンシュタインルクセンブルクルーマニア,ロシア

(中東)アラブ首長国連邦イスラエル,イラン,エジプト,オマーンカタールクウェートサウジアラビア,トルコ,バーレーン

(アフリカ)カーボベルデガボンギニアビサウコートジボワールコンゴ民主共和国サントメ・プリンシペジブチ赤道ギニアモーリシャス,モロッコ

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・海外への飛行機ほぼ飛んでいない

GW期間中の日本からの国際便は、

全日本空輸ANA)が97.3%減、日本航空JAL)が99.1%減だったそうです。

ちなみに国内線はANAグループが前年比96.5%減、JALグループが95.1%減。

ほぼ壊滅的(悲😢)

航空会社も大変な苦境に立たされており、ヴァージンオーストラリア航空、タイ国際航空が破綻しました。苦しい経営状態にあった中、コロナが引金を引いたようです。

www.nikkei.com

 ・海外諸国における外国人の入国制限・禁止

ウイルス感染拡大防止のため、世界各国では出入国の制限が続いています。

外国人に対し入国制限措置をとっている国と地域は182か国/地域(5月26日現在)

日本が国として認めている数は196か国ですから、ほぼ全世界が制限下にあります。

・日本における外国人の上陸拒否

日本永住者、永住者の配偶者などは拒否の例外となりますが、出入国管理及び難民認定法に基づき上陸拒否を行う対象地域は、111か国・地域(5月27日現在)。

入国ができても14日間の自己隔離の要請があり、実際は入国拒否と変わりません。

・訪日外国人は今やゼロ 地域への打撃

日本政府観光局(JNTO)によると、2020年4月の訪日外国人旅行者数(推計値)は、前年から99.9%激減した。」

観光で日本を訪れる訪日外国人を増やすことは、長年、日本の観光業の推進事業でした。かつて私が旅行業に携わり始めた頃、日本では「テン(10)ミリオン計画」といって、観光訪日外国人数を年間1000万人にしよう!という目標を掲げてました。

そして昨年の訪日外国人数は、約3200万人、過去最多を更新しました。

それが、今、99.9%減って、もはやゼロです。

日本への上陸拒否・渡航制限から見れば当然と言えますが、衝撃過ぎて涙も出ません。

海外からの観光客ゼロの打撃は、実は地方や小さな旅館にあります。

日本人に知られてないような地方の民家園や集落が海外の旅行サイトで紹介され、多くの外国人を集客しているところがたくさんあります。東京2020オリンピック・パラリンピックの延期で、打撃を受けている中、世界の感染拡大が止まないことは、緊急事態は続くのです。

・地球規模での収束をひたすら祈る観光業

日本国内の緊急事態宣言が解除されても、日本から海外へ、海外から日本への緊急事態は依然として継続されています。

世界での感染拡大の収束が見えてこなければ、日本入国拒否も渡航中止勧告も解除できないでしょう。

日本全都道府県の解除は本当に大きな1歩で喜ばしいことは間違いないのですが、我々にとっての本当の意味の解除は、世界の感染拡大の終わりが見えた時、収束の光が見えてきた時です。

・頑張ろう!世界!

1人ブツブツ言っていても、状況は変わらない、それは分かっている。

この自粛の日々が続く中、日本各地や世界各国の景色を思い出していました。

見て欲しい日本の風景、味わって欲しい日本の文化や芸能や食事、訪れた40か国以上の国のさまざまな季節と景観、人々、芸術、街並み・・・

地球上は、美しい場所と地域に溢れて、自分と違う方言や言語や、食文化や習慣があり、それらに接することで、開かれる世界がたくさんあります。

「そんな世界へ、早く皆様をお連れしたい」

心からそう思っています。

長くなりましたが、読んでいただいてありがとうございました。

 

ちいくら☆彡