6月、紫陽花の青や紫のグラデーションに水を感じる季節。
初夏の今頃は、ザックに必要な装備を入れて早朝の電車に乗って、山へ行きたい。
濃い緑の森の中を黙々と歩いて、川や滝のマイナスイオンを浴びて、汗ばむ体を涼しい風に吹かれたい。
特に、最近の日差しの強い真夏日は、山梨・奥秩父の西沢渓谷とか…。
疲れた心と体を癒してくれる、「…西沢渓谷に行きたい」
夏に涼しい、初心者、登山をしない方にもお勧めの「西沢渓谷」をご案内します。
※現在、通行止めのようですので、(2020-06-01現在)ご注意ください
www.city.yamanashi.yamanashi.jp
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青く涼やかな渓谷美の魅力
西沢渓谷の魅力は、涼しい水辺ハイキングコースと、息を呑むような美しい青の様々な滝が織りなす渓谷美です。
夏、猛暑の中、渓谷入り口から足を踏み入れると、木々が強い日差しを遮るシェードになって、森に包まれるような感覚がします。
そんな涼しい森の湿った土の上を歩いていると、地熱から発する土の匂いを感じる。
ゆっくりと呼吸をするたびに、その有機質的な空気が体全体を巡って、体の細胞のひとつひとつが蘇ってくるような気がします。
水の癒し、エメラルドブルーの滝
流れる渓流の音や鳥の声を聴きながら、水辺を歩く。
川の水がすぐそこにある渓流沿いの登山道ですが、鎖の手摺に掴まって歩けば大丈夫。爽快な汗で何故か涼しさを感じます。
水は、自在で自然のなすがままで、圧しつけずに、無理や曲解がなく、ただ流れているだけ。
そんな景色を見ていると自然と楽になります。
鎖の道、木道、階段、橋、山道を歩き進むと、次々とエメラルドグリーンの滝が現れます。青く輝く滝つぼが本当に美しい。
「三重の滝」「竜神の滝」「恋糸の滝」「貞泉の滝」
そして、段々に滝が落ちる「七ツ釜五段の滝」(日本の滝百選)
滝の音と、霧のように大気中に籠もる水しぶきの中に佇むと、気掛かりなことや、思い悩んでいることが、なんだか「大したことないな」と思えてきて、歩き戻ってきたときは、頭の中も胸の中もリセットされてすっきりしてきます。
森林セラピー
森林セラピーとは、木々の緑や土の匂い、森の中の空気など、ひとが自然にリラックできる効果「森林浴」を科学的に解明し、こころと身体の健康に活かそうという試みだそうです。西沢渓谷は森林セラピーの基地として選ばれている場所です。
でも、科学的解明なんていらない…です。
木々の緑を見て、
土や葉の匂いを感じて、
鳥の声や風の音を聴いて、
靴底から土や水や、腐葉土の柔らかさを感じて、
ただ、ただ、この緑の中を何も考えずに歩く。それだけで、十分。
ちなみにドイツでは、森を歩くことはごく普通の自然なこと。
例えばみんなでお昼を食べた後、お喋りをしながら森に歩きに行く、そんな感じ。(都会の街ではできませんが…)
木々の中を歩くことで、未消化のお腹も思考も、ストンと正しい位置に落着いてくる、そう考えているのかもしれません。
初心者・登山をしない方でも十分歩けるコース
少し足場が悪い所や鎖にしっかり掴まって歩かなきゃならない場所がありますが、
スタート地点に戻ってくる回遊コースなので道間違えの心配はないです。
また、高低差がなく、ゆっくり歩いても3時間くらいの距離なので、普段登山をしない方、初心者でも十分歩けます。
◎西沢渓谷パンフレット(PDF)ダウンロード
【PDFファイル】西沢渓谷パンフレット(地図面)
【PDFファイル】西沢渓谷パンフレット(裏面)
西沢渓谷の場所とアクセス
場所は山梨県山梨市、秩父多摩甲斐国立公園内にあります。
公共交通機関でのアクセスは、
JR中央線「山梨市駅」または「塩山駅」からバスで約60分「西沢渓谷入り口バス停」
ICカードは使えませんので現金をお持ちください。
夏のシーズンや紅葉の時期は、乗車バスに行列ができること必須!
バス乗車前のWCも並ぶので、乗継には時間の余裕を持つことをお勧めします。
繁忙期は臨時で複数台のバスが運行されることがありますが、復路は出発時間かなり前から並んでいます。ギリギリだと乗れない可能性もあるので余裕をもってお戻りください。
持ち物と服装・お昼ごはん
水・飲み物:
渓谷登山道にお店はないので、水・飲み物は必ず持参しましょう。下車バス停近くに山荘があるので、ここで調達もできます。
私の場合、夏の目安は、
半日(3~4時間)で1リットル、終日(5~6時間)で1.5リットル です。
雨具:
高低差がないとはいえ、奥秩父山塊の一部です。
急な天候の変化に備えて、必ず雨具上下を持って行ってください。
水辺を歩く場所なので、雨の場合、傘を差して歩くなんてできませんから。。。
靴と服装:
絶対とは言いませんが、できればジーンズは避けた方がいいかと。
ジーンズは暑いし、濡れると重くなり乾き難いので、もし水に浸かってしまったり、雨の時に具合が悪い。。。岩場があるので、ショーパンより長ズボンをお勧めします。
靴も、できたらトレッキングシューズを履いたほうがいいです。
お昼ごはん:
山で食べるご飯は本当に美味しい!!
ですが、途中にお店がないので持参しましょう。(ゴミは持ち帰ってね)
渓谷終点まではお弁当を広げる場所はないですが、終点には広縁、ベンチがあります(混んでますが)。河原に降りられるので、ここでお弁当もいいです。
渓谷終点からの戻り道は旧トロッコ軌道で、緩やかな下り道。
お昼ごはんで膨れたお腹ごなしにちょうどいい。
食料が無くなって荷物も軽くなったところで、のんびり帰ります。
渓谷入り口バス停まで所要時間:約1時間30分(目安です)
書いているだけで、写真見て思い出してたら、本当に行きたくなりました。
今年はコロナの影響で山梨県の主な登山道は閉鎖されていましたが、徐々に開放されつつあります。
埼玉からも6月18日以降は行けるみたい(待ち遠しい)
6月がダメでも、7月、8月にはきっと行けるから、
楽しみにコースとアクセスの復習&計画して GO !!
※以下の注意事項が発布されています
山梨県内における登山について
県では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、6月1日以降の登山については以下のとおりとさせていただきますので、御協力をお願いします。
なお、5月25日の緊急事態宣言解除の際に特定警戒都道県であった地域(東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県、北海道)に在住の方は、政府の方針に従い、6月1日から6月18日までの間、登山のために本県へ来訪しないよう要請いたします。
1 登山者への注意喚起
- 「登山者が徹底する5つのルール(PDF:122KB)」により、行動すること。