彩のChii-Kura記~☆

猫と小さく暮らす旅行業アラフィフの独り言

【8月・季節の色】コロナ色だけで染めない夏のために

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季節感がおかしい

今日、8月3日月曜日。

カレンダーを眺めて思うのだけれど、今年は何か季節感がおかしい…。

 

というのも朝の駅からの道で、

大勢の中高生がワイワイと学校に向かっている?!

あれれ?今、8月だよね、

8月って、学校は夏休みじゃなかったけ??

そうか、

今年は、コロナ禍で春に学校休業だったから、

その休んだ分、夏休みは返上で、学校があるってことなんですね。

 

この季節感のズレって、

長梅雨だったせいなのか、私の頭のカレンダーがおかしいのか、

意識しないと、まだ、6月か7月のような勘違いをしてしまいそうです。

 

普段の8月ならば…、いや、今年は最初から季節感喪失でした

普段なら、強い夏日を日傘で遮りながら、

ミーン、ミーンと甲高い蝉の声を浴びて、

騒がしい学生たちのいない、妙に静かな道を歩いて、

ちゃんと、8月だって感じていたはずなんだけど。

 

思えば、去年の年末から季節感はどこかにいってしまったみたです。

 

クリスマスもお正月も、そっちのけで仕事をしていたら、

年明け早々、コロナ禍が襲ってきて、 

 

オリンピックどうなるんだ?!

リモートワークってどうやるんだよ?!

緊急事態宣言って何なんだ?

街から人が消えた???

どうなってるんだ、ローマ、パリ、マドリッド???

外出自粛、引き籠り、鬱、(´;ω;`)ウゥゥ

 

春の花見も、初夏のイベントもなく、長梅雨が続き、

七夕まつり中止、

花火大会中止、

盆踊中止、

中止、中止の連続で、夏への助走がないまま、

「8月って言われてもね、実感ないわ」、そんな感じです。

 

戻ったのは季節じゃない日常

さて、街中に目をやると、かなり日常を取り戻したようにも見えます。

 

友だち同士でにぎやかに通学する学生たち、

ハンディの扇風機を持って歩く女子高生、

混雑した通勤電車、発車ベルに駆け込む人、

書店で立ち読みをする人たち、

スーパーで買い物をする人とレジの列、

 

違うのは、唯一、みんなマスクをしているということだけ。

何も変わったように見えないのだけれど、

でも、何かしっくりこない。。。

 

季節感が沸かないというか、

夏らしい色が見えない、そんな感じです。

 

どうしてかなと思って至ったのは、街中に夏をイメージさせるものがないこと。

例えば、私の自宅近くの駅、

毎年、7月頃から駅構内にお祭り提灯が下げられていたはず。。。

が、今年はありません。

気にしてみたら、旅行やお祭りを誘うポスターがない。

 

見渡すと、

「旅行に行きます」的なスーツケースの人がいない。

「実家に帰ります」的な家族連れがいない。

 

戻っていたのは、季節と関係ない人の日常生活だけだったんですね。

だから、人が街にいるのに、季節感が感じられないのかもしれません。

 

季節って、視覚的なことや、温度や湿度、匂いなどで感じるものですが、

それを総じて、イメージする色があると思います。

 

では、2020年夏色は?

絶対に嫌なのは、

TVでよく見る、あのおぞましいウィルス写真の赤茶色。

あのイメージだけを2020年を象徴したくはないと思うんです。

この禍の中でも、2020年の夏がどんなだったか、ちゃんと覚えていたい。

 

今年の春、

自粛の中、1人自転車に乗って桜を見に行ったときのこと。

急に強風が吹いて、青空に桜吹雪が舞いあがり散る桜が、

本当に雪みたいだなと、長い時間、溜息をついて眺めていました。

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今年の夏、

こんな年だからこそ、

蝉の声や、勢いよく伸びる草木や、夏空の雲の密集した感じとかを、

この禍と共に記憶していきたいと、強く思うのです。

 

そんなふうに思って空を見上げると、

入道雲がモクモクと沸いていて、なんだか頼もしく見えてきました。

よしよし、この調子で!

8月を感じていきます!(^^)!