#登山
もう5月も後半、季節は夏の気配がしているというのに、2020年の今年はまだ一座も行っていません。
新型コロナウイルスの感染防止のため、日本山岳協会などの山岳関係団体も、
「事態の収束まで山岳スポーツ行為を厳に自粛してほしい」
と呼び掛けているので、チビな登山者の私も、「当分は控えよう」と思っています。
・低山でも、登山は登山
どんな山でも、道迷い、滑落、怪我や事故が絶対にないとは言えません。
必要な装具は必ず持って山に入りますが、もし事故になってしまった時、救助を求めなければならないのが山です。
山中では、救急車やタクシーを呼ぶことも、誰かに急ぎ駆けつけてもらうこともできません。今、医療現場の負担が大きい中、私ごときが安易な登山で負荷になることは絶対に避けなければと思っています。なので今年はもう少し、コロナ収束の兆しが見えるまで、回想と計画だけで楽しみます。
・回想・初めての山歩きは景信山から
2015年12月、ホノルルマラソン完走後に足裏の故障で走れなくなりました。
(運動神経ゼロの私がマラソンを走るようになった話は、また別に)
そんな時、誘われて何気なしに行ったのが、1月の景信山餅つき会。
実はその時まで、山歩きの経験全く無し。景信山がどこかも知らず。ただ餅つきと雑煮に惹かれて快諾し、場所の検索をして気が付いた、山だと!
「まずい、ランニングシューズとランニングウェアしか持っていない…」
とりあえず、押し入れの奥の古いリュックサックを引っ張り出し、ランニング用レインウェアを入れ(雨具必携でした)、プラスチックのお椀とカトラリーを用意し、集合場所に向かいました。
ルートは、
JR高尾駅北口集合 ➡ バスにて小仏バス停 ➡ 小仏峠 ➡ 景信山
バス下車後、全員で軽いストレッチ運動をして登山口に向かい、歩き始めました。
・木々の中、土の上を負荷を掛け、自分の脚で歩く
初めての山歩きは、新鮮の一語でした。
登山なので当然斜度があり、舗装された平地とは全然違う負荷が掛ります。それが何とも新鮮でした。木の根や岩などで段差のある木々の中を、自分の脚で一歩一歩進んでいく。
そして汗だくで登り切ったところには、胸がすーっするような広々とした眺望が広がっていました。
・もち米と杵と臼は景信茶屋で
山頂にある景信茶屋に事前に予約ができます。到着したことろで、杵と臼、もち米を用意してもらい、そこで、みんなで交代にぺったん、ぺったん!
その間に、メンバーが分担で背負っていたガスコンロと大きな鍋、大量の水・野菜で汁を作り、ついたお餅を入れて、ハフハフ言いながら熱々のお雑煮ランチになりました。
「山で屋外で食べるって、なんて美味しいんだ」
帰りは、城山経由・高尾山縦走、
城山 ➡ 高尾山頂 ➡ 高尾山神社 ➡ ケーブルカーで下山 ➡ 京王高尾駅
「縦走」という言葉も初めてで、初めて尽くしの思い出の一日になりました。
・景信山は眺望が抜群
景信山は東京と八王子市と神奈川県相模原市の間にある標高727mの山です。
登山道は木々の中ですが、道自体は歩きやすく、小仏峠バス停から60分くらい。頂上は広々とした展望が開けて、晴れた日は圧巻の富士山が望めて、本当に気持ちがいいです。
山頂には山菜の天ぷらで有名な茶屋があります(ビールも売ってます(笑))。ベンチもたくさんあり、天気のいい休日は、お弁当を広げるたくさんの登山者で賑わっています。高尾山や神馬山などとの縦走、いろんなルートで楽しめますので、ぜひ足をのばしてみてください。
※ 現在高尾山では新型コロナウイルス感染拡大防止のため、すべての施設が休業しています。また八王子市から「今は高尾山へお越しにならないようお願いします」とのメッセージが出ていますので、状況が落ち着くまで高尾山への登山・観光はお控えください。
https://mttakaomagazine.com/trails/shiroyama-kagenobu
・夏には行けるかな、行けるさ、きっと…
思い出すと懐かしい景信山。
あれから4年。山歩きに取り憑かれ、気が付けば、登山靴、サイズ違いのザックたち、トレッキングポール、山装備の数々が揃い、近郊からアルプスまで行くようになりました。
何でこんなにハマったかな?自分でもよく分かりません。
ただ、一人で行ってもパーティで行っても、山は楽しいです。
山の中でしか聞こえない静けさと音があって、自分の脚で行かなければ見られない景色があって、きつくても必ず山頂があって、ゴールがある。
歩きながら何で来ちゃったかなと思っても、下山するとまた登ろうって思う。
夏には山行きたいな、行けるかな、行けるさ、きっと!
さあ、どこから登りに行くか・・・💓
ちいくら☆彡